創業時に運転資金はどのくらい借りられるか?
創業時の運転資金の申込額としては、一般的には3ヶ月分程が一つの目安となるでしょう。
3ヶ月分以上認められることも
ただし、絶対に3ヶ月分以上認められないかというと、そうとも限りません。当事務所がサポートさせていただいたお客様の中にも、4ヶ月分認められた方や6ヶ月分認められた方もいらっしゃいます。
運転資金を多く借りるためのポイントは、なぜ、それほどの期間の運転資金を借りる必要があるのかということを創業計画書や面談で説明するということです。
たとえば、「初めに建物や設備などを購入して、それらが事業を創められるような状態になるまで半年ぐらいかかるので、半年分の運転資金が先に必要である。」ということや、例えば医療や介護業界の事業を創める場合は、「それらの事業はサービスの提供を行ってから、その代金が入金されるまで2ヶ月程度かかるので、運転資金が少し多めに必要である。」などということを面談時等に説明するということです。
開業前の運転資金に関して
融資の申し込み前にすでに使った仕入れ資金などの費用に関しては、これから申し込みする融資の対象とすることはできない場合があるようです。
『日本政策金融公庫ノウハウ』のところでも述べている通り、今回の融資で申し込むことができるのは、あくまでもこれから使う予定の事業資金が対象となります。実際に当事務所がサポートさせていただいたお客様の中にも、そのような方がいらっしゃいました(ただし、本当にそれが原因で減額されたのかは定かではありません。)。
ただし、仕入れ資金(原材料等)であっても既に支払ったことが確実で、それを明らかにできる資料・領収書等があれば、これについては自己資金と認めてもらうことは可能です。
いずれにしても、これから開業しようとする方は、お金を使い始めてから融資の申し込みをするのではなく、自己資金がすべてある最初の段階に、まず真っ先に融資の申し込みを考えたほうがいいでしょう。