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お借り入れ概要
業種 | カーショップ事業 |
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法人・個人の別 | 法人 |
自己資金 | 総事業費の20% |
第三者連帯保証人の有無 | 無し |
融資希望額 / 融資実行額 | 1400万円 / 1400万円(満額) |
融資についての懸念事項
一般の人にはわかりにくい業種であること
事業内容(カーショップ事業)は、その辺りにある総合的にカーライフをサポートしているような一般的なカーショップとは異なり、ある部分に特化した、あまり一般の人には馴染みのないような部分をサポートすることを目的としたものでした。
融資希望額が高額であること、また、それに対して自己資金が十分でないこと
創業時はできるだけ経費を抑えて創業することが基本ですが、この事業にはある程度高額な設備が必要であり、どうしても、創業当初の総事業費が大きくなってしまいました。また、その反面、それに対する自己資金については十分なものではありませんでした。
懸念事項への対応策・アピールした点等
事業の内容について分かりやすく説明する。
事業内容が一般の人にはわかりにくい業種でしたので、融資担当者に事業内容が伝わるよう、図などを使い分かりやすく説明することを心がけました。
日本政策金融公庫と制度融資の併用
借入希望額が1400万円と高額でしたので、日本政策金融公庫と制度融資を半々(700万円ずづ)で併用することを勧めました。
その結果、日本政策金融公庫の方が先に結論が出、「制度融資がOKであれば、満額700万円の融資OK」ということになり、その後、富山市の制度融資も満額融資が決まり、全体として、借入希望額1400万円の融資を受けることができました。
創業者の豊富な業界経験
創業者には15年ほどの豊富な業界経験がありましたので、豊富な知識・技術があること、協力業者が確保されていること、販売先の候補があることなどをアピールしました。
また、かつて働いていたお店を前のオーナーと一から一緒に立ち上げた経験もありましたので、その辺りもアピールしました。
当事務所の感想
自己資金と借入希望額とのバランス
自己資金は多いに越したことはありませんし、当事務所においても、創業当初の総事業費の3分の1以上の自己資金を用意していただくことを推奨しております。また、以前は、日本政策金融公庫の新創業融資制度の利用においても、3分の1以上の自己資金を用意していることが要件となっておりました。
しかし、現在では、その日本政策金融公庫の新創業融資制度の自己資金要件は10分の1に下がり、以前より利用しやすくなりました。また、富山市の融資制度では、自己資金要件は総事業費の20%となっており、富山県の制度融資では自己資金要件は特に定められておりません。このため、以前よりは、創業時に資金を借りやすくなっているといえるのかもしれません。
しかし、制度上は、自己資金要件は下がってはいるものの、実際のところは、そんなに甘くはないものと当事務所では考えております。門前払いにはなりにくいものの、実際に借りられるかどうかは、また別の話ということです。
今回のケースでは、自己資金は総事業費の20%でした。したがって、制度上は、融資の申し込みには問題ありませんが、実際に借りられるかどうかについては、自己資金のうちの一部がさらに親からの援助だったということもあり、正直やってみなければ分からないというような状況でした。
しかし、それでも希望額満額融資を受けることができたということは、それ以上に、計画が現実的であり、また、創業者の豊富な経験が勝ったのだと思います。
また、時期的にも、日本政策金融公庫と民間の金融機関、富山県信用保証協会が創業者を資金的に連携して支援することの覚書を交わした時期でもあったため、タイミング的にもちょうどよかった時期でもあったのかなと思います。
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